2016年4月11日月曜日

実際に津軽丸は「海峡の女王」と呼ばれたそうな。

滞納観劇レビュー精算強化日 改め 強化週間 改め 強化月間 4日目orz
もう開き直って溜めこんだ記事は今月中にさばければよしということにしよう。


3月26日(土)
今年の観劇4本目、
北海道新幹線開業記念『海峡の7姉妹 〜青函連絡船物語(ショートバージョン)
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 多目的ホール

北海道新幹線開業記念『海峡の7姉妹 〜青函連絡船物語(short.ver)』


2015年に青森、函館、東京の3都市で上演された話題の演劇、『海峡の7姉妹 〜青函連絡船物語〜』(作・演出:畑澤聖悟)を30分に凝縮!
本州と北海道が新たにつながる門出の日に、かつて、青函を結んでいた青函連絡船の航海を演劇でメモリアル体験してください。
                                                    (チラシより)

門出の日だけど新幹線開業のとばっちり混雑は完全に杞憂だった。
青森駅周辺、一切の異常無し。


今回の芝居はなべげんこと渡辺源四郎商店+青森中央高校演劇部の出演陣。
去年東京で通常バージョンを観損ねた身としてはぜひ行かねばと思った。
まあ観てたとしてもたぶん行ったと思うけど。無料だし。

海に浮かぶHAKKODAMARU。


青森に戻って生活してみて思ったのが、自分は本当にあきれるほど青森のことをなんにも知らないんだなということである。

まず道がわからない。忘れている所も多くて、でもそれは説明されて行ってみればああそうだったそうだったと思い出すだけのことだが、そもそも知らない道や場所だらけで、まるでよそ者みたいにいちいち親に訊いている。

思えば子供の頃から出不精で、徒歩や自転車であちこち行ってみる、というようなことはあまりしなかった。基本的に家と学校の往復で、休みの日に父親の運転する車で出かけても、自分が運転するわけじゃないから道のりのことなんか考えずぼーっと乗ってるだけだったのだ。

同様に青森の歴史についても無知である。郷土史というほど大袈裟なものではなくても、昔ここにこれが建つ前はあれがあった、というようなことでさえ。


『海峡の7姉妹』はかなりベタな擬人化だ。悔しいけどそのベタな演出にこみ上げてくるものが何度かあった。そして歴史がとても理解しやすかった。
「人に歴史あり」じゃないけども、小説や大河ドラマでもさ、人の一生や人間模様なんか描かれた日にゃあそりゃグッときちまうのが人情ってもんだろちきしょーめ、それと同じだべやちきしょーめ(泣)。

しかも実際に船の上で観ているのだ。もう自力で動くことのない船だけれど、足元のさらに下のほうから、一定間隔でごうん、ごうんという響きとかすかな揺れ。
これがまた憎い舞台効果として効いてくるのだ。船たちの感情が迫ってくる気がするのだ。
もしかしたら劇場で通常バージョンを観るよりも、こっちのほうがリアルだったかもしれない。


青森に帰ってきて第二の県民人生を歩みはじめたこの時期にこのお芝居を観られてよかった。


そう考えると、いいだけぼやいた北海道新幹線の開業もあながち悪いもんでもないのかな、なんて現金なことを考えたりして。
これも女王とその妹たちがつむいだ歴史の一部だと思って、あたたかく見守ってみようか。

『海峡の7姉妹(short.ver)』観た帰り。
左:メモリアルシップへ向かうデッキ
右:夕暮れの八甲田丸。天気がよく夕暮れ感が思ったより出なかったので
画像加工で雰囲気水増ししました。すんません。

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